総務係長奮闘記Vol 1

法人審理担当に2年従事した後、総務係長に配置換えとなった。調査部を希望していたが担当副署長が独断で私を総務係長に推薦したのである。係長として着任する直前に、調査部でお前を欲しいと言ってたが係長の方が偉くなるのが早いからと副署長が押し込んだと、然るべき人から聞かされた時は泣きそうになった。

仕事の引き継ぎは休日に行った記憶がある。平日はとてもそんな時間はありませんでした。元署でも事案審理、異議申し立て対応。そんな仕事を抱えていたため

身動きがとれなかったのです。

そして、着任日。引き継ぎ時に聞かされていなかった事実がいくつか明らかになりました。

四日後には会計検査院の監査があり検査院に提出する調書が作られていない。

人事関係の書類で文書発令簿というものが作られていない。

翌週期限の報告文書が10件。

部下は3人いました。仕事の協力要請をしましたが、彼等の方が総務課のベテラン、仕事も知ってる。誰も言うことは聞きません。それは係長の仕事ですから私達のやるべきことではありません。

ハッキリと断られました。

その日から三日間徹夜で会計検査院の調書をまず完成させました。朝方の4時半頃でしょうか。よく見ると頁が抜けていました。300頁はある調書に頁が抜けていれば、説明する署長も説明を受ける検査院も調書をめくることすらできません。考えた末にナンバリングを打つことにし、12冊の調書が完成し、決裁も無事に終わりホッとしたら、三日間も徹夜続きで風呂、着替えとは縁がない生活をしていたので、半日だけ休暇をとり家に帰りサッパリしたところで、また署に戻りました。半日、署を空けただけで机の上は仕事の山。真後ろに座っている、総務課長からは、係長は発令簿作ったのかとのお言葉。30分以内に作れ。とにかく、仕事は分単位。課長からは係長、これ20分以内。これ15分。

休憩なんかとれない。休日も出勤。

報告文書も作らなきゃ。

もうパニック。

管内概況書はできてるのか?

署長から催促。

まだです、全力でやってます。

バカヤロウ、全力でやるのは当たり前だ。全力以上でやれ。

あとな、今日はどうも喉が渇くんだ、係長。はい、飲みに行きましょう。

全力以上で仕事やれって言って、飲みに行く時間なんてないよ。

でも、行くしかない。

署長を飲みに連れて行き、いい気分のところでタクシーで帰す。私もタクシーで署に戻る。

仕事、仕事、仕事。

明日の報告3件が間に合わない。

もういい、できないものは無理。

明日、局にできませんでしたと言う。

そう決めて、朝の5時頃署長室のソファーで眠った。新米係長31歳。