金は万能

世の中、金だと言うと必ず、そんなことはない、金で買えないものもある。 そんな甘ちゃんが少なからずいる。 私もそう思いたい、そう信じていたこともあった。 でも、私は綺麗な金、汚れた金。いずれにしても強大な力を持つ金を追いかけ続け思ったことは金は…

総務係長奮闘記Vol 1

法人審理担当に2年従事した後、総務係長に配置換えとなった。調査部を希望していたが担当副署長が独断で私を総務係長に推薦したのである。係長として着任する直前に、調査部でお前を欲しいと言ってたが係長の方が偉くなるのが早いからと副署長が押し込んだ…

法人審理担当の悲しさ

私は調査担当から外れて30歳の頃だったと思うが、法人税審理担当に配置換えになった。審理担当とは、調査担当者が課税してきた結果を税法は基より、民法、商法(現在は会社法)、法人税、消費税の基本通達、ときには判例を基にし、その課税の整合性を検討する…

最も印象深い税務調査〜最終章

考えてみれば、このゴロツキ共が俺に有意義な情報をもってるわけがない。 ただ、俺を脅しにきて、俺がどこまで金を抑えているか確認するために誰かに頼まれただけだ。 私は思い直し、原則どおりこの場所からヤツラを排除することにした。出て行かないのなら…

最も印象深い税務調査〜第四章

社長が署に来る約束をしてたが突然、自宅に来て欲しいと連絡が入った。特に何も考えずに私は約束の変更を了承した。当日の朝、約束の時間にインターホンを押す。オートロックが開く。部屋に入った。通された部屋には明らかに、あちらの社会で生きている人が3…

しばらくTwitterは休憩

音楽、映画、ニュース。知らない情報が簡単に手に入るTwitterは魅力的ではある。文字だけとはいえ、知らない方々ではあるが楽しい話題も目にすることができる。子育てエピソード、かわいいペットの画像。タイムラインに流れる話題はいつも同類の安定したもの…

最も印象深い税務調査〜第三章

今ある金と反面で押さえた損益。それを複式簿記で税務上の仕訳を切る。 パズルの六割は完成か。でも、まだまだ形にはなったとは言えない。私達に求められているのは100%以上の結果だ。さて、金銭消費貸借契約書の解明に入らなければならない。一枚一枚、契約…

国家公務員と守秘義務

私は国税職員として33年間、法人税の調査や租税法の学者にでもなったかと思うような仕事に従事してきた。この33年間に体験した印象深いエピソードを文字に残そうと、このブログを書き始めたわけだが、守秘義務の壁が厚くて表現や使用する文字が非常に難しい。…

最も印象深い税務調査〜第二章

怒涛の銀行調査周りが始まった。借り上げた通帳の中身を分析し確認事項を整理して出発。支店長いますか。銀行のシャッターが開くのを待ち開くと同時に入る。いつもなら支店長代理なんて肩書きの行員が出てくると、支店長出せと言ったろ。お前は呼んでない。…

最も印象深い税務調査〜第二章

とりあえず着手はした。今後の調査展開を考えていた。署内でコーヒーを飲みながらタバコを吸い、ずっと考えていた。新しいタバコに火をつけると、灰皿にはまだ火のついたタバコがあった。 頭の中で考えたことを紙に書き出し、フローを作る。上司や担当者を断…

最も印象深い税務調査〜第一章

地方の国税局の資料調査課から連絡がはいった。現在、パチンコ店の調査を行っているが、関連法人がそちらの管内にあるので、情報共有しながら連携での調査着手をお願いしたいとの内容だったらしい。統括官、上席、それと私の3人で打ち合わせ室に入り話しの概…

最も印象深い税務調査〜序章

私は30才前の2年間ほど、パチンコ業をはじめ風俗業や政治家関連法人など、とにかく厄介で難しい調査の専担者に指名され、年間調査件数が当時約35件ぐらいだったと思うが、そのうちの半分以上は無予告現況調査、つまりアポなしで調査に入るわけである。日々、…

眠れない夜 今夜も電話が鳴る

ある建設会社の一次下請けの会社に調査に行けと指令がでた。中央区にある法人との連携調査だという。中央区にある税務署が先に調査に入ったところ、おかしな金が私が担当する法人から流れてるとの連絡があったからだ。概要を聴くため中央区まで足を運び取引…

是認通知書を集める社長

私達が税務調査に行っても必ず問題点があるわけではない。いわゆる申告是認という処理をする場合である。当初申告に誤りがない場合は調査終了後に是認通知書というものを法人宛に送るのである。この通知書には、現在の調査時点においては誤りがありませんの…

SNSのある時代/ ツイッターやめる?

今の時代、SNSに触れていない人は少ないだろう。ツイッター、インスタ、フェイスブック、ライン。あげると切りがない。私もツイッターは通算で何年やっていただろう。始めたきっかけは入院中に知り合いに教えてもらいアカウントを作ったの初めてだったと思う…

ロックンロールに目覚めた野球少年

私は北海道の道南にある田舎街で生まれ育った。小学生の頃は野球。冬場はスケート。特にホッケーに夢中になってた。ところがラジオから少し毛色の違う音楽が流れ、何これと思ったのが、君はファンキーモンキーベイベで始まるキャロルの名曲。小学生の5年生…

不動産屋とのせめぎ合い

昭和63年から平成の初め頃は土地売買がさかんに行われていた。 不動産屋は朝から銀行の待合ブースに詰めて取引が始まる。1日で同じ土地の所有者が5回から6回ほど変わるのは当たり前だった。取引きが始まれば次に誰がいくらで買うのか事前に決まっているから…

双極性障害の恐ろしさ

私が症状もなく素面だった頃ある女性と知り合った。彼女には配偶者もいた。私にも配偶者はいたが病気の私に嫌気がさして家から追い出され別居2年目くらいの頃か。会って話しているうちに相手も配偶者とは事実上の離婚状態であることを知った。しかし、いかに…

私は双極性障害

今までは東京国税局に採用され、現場に配置されたところまで書いてみたが今日は違うテーマで書いてみようと思う。 自分で言うのもおかしな話しだが、40歳までは将来を嘱望され同期組でもポストという面ではトップを競り合うくらいの勢いで突き進んでいた。異…

初めての自分の調査事案

上司である統括官からお前なあとりあえずこの会社の調査いけ。業種は建設業である大手ゼネコンの一次下請けであった。調査で臨場する前にまずは原則として調査予約を入れなければならない。ただし業種や特別な事情がある時は無予告で臨場する時もある。今回…

初めての法人税調査

法人税調査部門に配置されると最初はベテラン上席や筆頭調査官、次席調査官の調査事案に同行し調査とはどのように行うか実地で勉強するところから始まる。勉強と言っても仕事であり納税者も貴重な時間をさいて調査に応じてくれているので遊んではいられない…

税務署に着任

昭和63年6月17日。東京のベッドタウンにある千葉県下のある税務署の法人税の調査部門に配置された。この署に着任した同期採用は法人調査部門が私。所得税調査部門が2名、徴収部門が1名であった。私達4名は辞令を待ち、各部署を挨拶して回る。どこの部署も、…

税務大学校基礎研修

学生気分のまま、基礎研修の3ヶ月はあっという間に過ぎた。簿記の試験は不合格、その他税法の試験結果も酷いものだった。最も力を入れていたのは全国から集まっていた女性を口説くことだった。 いい感じになった女性もいたが結果的にはダメの一言。女性はや…

昭和63年税務職員の始まり

私は田舎を出て千葉県にある国税局の独身寮に住むことになった。狭い築40年くらいのエレベーターもない5階建ての建物の一室に3人で生活することになるったが団体生活が苦手な私は後にアパートをかりることとなる。私達、国税専門官試験で採用された者は、最…

何故、離職したか

私は昭和63年4月に東京国税局に採用された。生まれ故郷の北海道では働き口がなかったからやむを得ず上京したわけだ。北海道時代の話しは後にするとして、東京は刺激が強すぎた。職業は国家公務員、どんな仕事をするかも分からなかったが所詮、公務員だ。楽で…